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臭豆腐のピザ?中国風でも洋風でもないファストフードメニュー

人民網日本語版2021-07-17 09:39

 コリアンダー、ピータン、豚の血と糯米を固めた「豚血糕」を、全部一緒に小麦粉の生地にのせたら、どんな味がするだろうか。ピザハットがこのほど台湾地区で打ち出した新メニュー「コリアンダー?ピータン?豚血糕」がネットで大きな議論を巻き起こしている。中国新聞網が伝えた。

 「3つとも、私にとっては『地雷原』を歩くみたいなもの」。一部のネットユーザーからこの珍しい組み合わせにツッコミが入ったと同時に、「チーズ入りの中国風クレープみたい」、「次は臭豆腐のピザか?」などの声も上がった。「何でもかんでもピザに入れないでほしい」、「イタリア人も受け入れられないだろう」という意見もあった。

 洋風ファストフードが中国現地化しているが、本当に中国人の胃袋を理解しているだろうか。

 肉の量が半端ない「肉挟饃」のはずが実際は「饃挟肉」

 「肉挟饃(中国風ハンバーガー)」、熱乾麺、タニシ麺……中華料理店のメニューかと思えば、なんと、どれもマクドナルドとケンタッキーのメニューだ。

 これまでずっと、多くの洋風ファストフードブランドが中国人の飲食習慣、地域ごとの特色に基づいて現地化に向けた改良を続けてきた。登場してから徐々に中国人の「定番メニュー」となっていったメニューも多く、ピータン豚肉粥、北京風チキンツイスターなどがある。

 ここ数年、洋風ファストフードの現地化の歩みが明らかに加速し、新しい商品が次々発売され、その種類の多さには「海を渡る八人の仙人がそれぞれの腕前を発揮」といった感がある。

 卵肉

 たとえば2019年にケンタッキーは串串香(串に刺した具材を辛いスープに入れて煮る火鍋)を発売し、串串香が夜食のメニューに加わった。ビザハットは塩卵の黄身シリーズを発売した。最近はマックが「桂林タケノコの塩水漬け風味焼きチキンサンド」を発売。見た目は微妙だが、実際に食べてみたネットユーザーの多くから「味は意外と悪くない」との声が寄せられた。

 しかしすべての洋風ファストフードの現地化商品が中国人の胃袋を満足させるわけでなく、失敗したケースを通して「世界にはいろいろな好みがある」ことがわかる。

 21年にマックが発売した「肉挟饃」もこうしたメニューの1つだ。購入者の多くが、「宣伝ポスターでは肉の量が半端ない『肉挟饃』だったが、実際には『饃挟肉』だった」とツッコミを入れ、その後、マックは肉の量を増やしたものの、グルメたちからのツッコミは止まらないという。

 消費者の1人は、「肉の量が少ないのはまあいい。ただ中身がチキンで、イメージしていた肉挟饃と全然違う味だった。これだったら本家のものを買う方がコストパフォーマンスがいい」と話した。

 またマックの麻婆ビーフハンバーガーもツッコミの嵐で、ネットユーザーに「ミンチ版の肉挟饃」と呼ばれた。ケンタッキーの都市部限定の熱乾麺には、発祥地?武漢のネットユーザーから「熱乾麺の魂が入っていない」という厳しい声が寄せられた。

 現地化商品は「一時的な人気」がほとんど

 中国人の好みに合うかどうかに関わらず、洋風ファストフードブランドが次々に発売する現地化商品は多くの消費者を引きつけ、それなりの売り上げを達成してきた。しかし取材してわかったのは、こうした現地化商品はごく少数がレギュラーメニューにとどまった以外は、大多数が「一時的な人気」に過ぎない期間限定、数量限定の商品にとどまったことだ。

 例えばケンタッキーの牛肉五角形ツイスターは、12年に販売が終わり、それから数年間、人々に懐かしがられ、ケンタッキーの今にない商品の中でいつも話題に上っていた。17年に数量限定で復活すると消費者の間で話題になり、その後も何度か再発売されたが、結局、長くメニューにとどまることはできなかった。

 あるケンタッキーのマネージャーは、「こうなった原因はやはり製造プロセスにある。牛肉五角形ツイスターは12年に販売が終わるまではレギュラーメニューだった。当時、牛肉の半調理品を製造する企業に問題が起きたこともこのメニューが販売を終了した原因の1つだった」と説明した。

 同マネージャーは続けて、「ファストフード業界としては、商品を素早く提供することがまず何よりも求められる。たとえば豆乳や油条(揚げパン)のようなメニューなら、製造工程が複雑でなく、味で失敗することもほとんどなく、一般的な中華料理店でも朝限定で提供できる。しかし牛肉五角形ツイスターのようなメニューは、原材料の種類が多く、製造工程が複雑で、調味料の種類も多く、ストックが大変で、長くメニューにとどめておくことが難しかった」と述べた。

 また同マネージャーは、「期間限定、数量限定の新商品を次々発売するのは、ケンタッキーの競争力にとってプラスになることだ。いつも新しい商品があれば、消費者に飽きられない」とも述べた。

 しかし中研普華産業研究院の覃崇研究員は、「洋風ファストフードは中国のスタイルと西洋のスタイルとの融合を採用し、セールスポイントが満載だが、一部の商品は実際の販売シーンで、どっちつかずの商品になってしまう。西洋料理のスタイルでもなければ、中国料理の食感もない中途半端な商品になる」との見方を示した。(編集KS)

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